Sad donation(悲しい寄附)

ハラクッチーナ開催

Sad donationとは

 悲しい気持ちになる寄付品のことです。
 子ども食堂のような活動をしておりますと、たくさんの善意をお寄せいただきます。子どもたちもその保護者様にも喜んでいただけるものばかりです。
しかし、中には悲しい気持ちになる寄付品があることも事実なのです。それを知っていただきたくて今回の更新となりました。

寄附

寄付者

 ハッピーチャイルドプロジェクト様・ヨークベニマル様・日本アクセス様・青木商店様・ゼビオ様・AGCエレクトロニクス様・アイリスオーヤマ様 社会福祉協議会 その他 個人の方などにご寄付をいただいております。定期的にご寄付くださり、とても助かっています。
 この寄附企業からの物品を取りまとめているのがハッピーチャイルドプロジェクト様です。

フードドライブ事業

フードドライブとはハッピーチャイルドプロジェクト様がヨークベニマル様と連携し、ヨークベニマル様にフードドライブ回収ボックスを設置、私たち子ども食堂が回収にいく事業です。

※参考
ヨークベニマル様は、2023年の5月ハッピーチャイルドプロジェクトと連携してフードドライブを開始しました。詳細はコチラ

私たち子ども食堂ハラクッチーナでは、第3水曜日に横塚のベニマルのフードドライブを受け取っていましたが、現在では富久山のベニマルのフードドライブの受け取りをしています。

こちらでいただく食材は大変助かっており、ヨークベニマル様・ハッピーチャイルドプロジェクト様・ご寄付いただく方皆様のおかげで、水曜日の子ども食堂ではフードパントリーとして子どもたちに食材をお配りすることが出来ています。

フードドライブ回収ボックスに書かれた注意書き

ヨークベニマル様のフードドライブ回収ボックスには以下のような注意書きがあります。

  • ご家庭で使い切れない食品、調味料、飲料等
  • 常温保存が可能なもの
  • 未開封のもの
  • 賞味期限が2か月以上あるもの

Sad donationの実態

8月の受取日は8月21日(水)でした。その時に受け取った11品です。

大幅に賞味期限が切れて酷い汚れのある寄附品

一つひとつ賞味期限を見てみました。

極めつけは…

1997.2.9 27年前!

その他 Sad donationの実態(実話)

フードドライブの中だけでなく、例えばこんなご寄付の打診があります。

お米の寄附がしたいんですけど…。虫がわいたけど虫は取ったので、寄附で駄目ですか?もったいなくて…。(お断りすると)ちゃんと虫は取ったから食べられますよ。虫がわいたって言ったのが悪かったですか?

→子ども食堂に来る子どもたちに虫の湧いたお米を食べさせることは出来ません。ご自身で召し上がらないものは子どもたちも食べたくないのです。また、お米のご寄付は、関係各所からいただいており、何年前の物なのか・精米の有無などを確認してから受取りをしていることをご承知いただければ助かります。

4年前から自宅押し入れに長期保存していたお米を60kgほどを引き取りに来てくれませんか?

→4年間長期保存していて不要になったお米を引き取りに伺うことは致しません。

まだまだ寄附に関するお話しは枚挙に暇がありません。

誰のための寄附か

 子ども食堂ハラクッチーナに来てくれる子どもは、居場所づくり・交流・防災防犯に協力してくれている子どもたちです。皆役割を持って自分たちの居場所は自分たちで楽しくしていこうと活動しています。そのような活動を応援する方が大半で、この活動が成り立っていますが、中には、「不要品の引き取りを目的としての寄附」「自分たちの活動に引き込むための寄附」このような目的を持つ方もいらっしゃるようです。

 寄附をご検討されている方は、ご自身で寄附の目的は何なのかということを考えてからご連絡をいただければ幸いに存じます。
 フードドライブ回収ボックスも子ども食堂もゴミ捨て場ではありません。賞味期限が1・2…27年も過ぎた食材を子どもに食べさせられるはずがありません。何より、繰り返しになりますが、自分自身が食べたくないと思ったものは子どもたちも食べたくないのです。

寄附される側と寄附する側は常に対等

以下に、寄附される側と寄附する側のメリットを挙げてみました。

寄附される側のメリット

  1. 資金調達: 寄附により財政的な支援が得られ、必要な資金を確保することができる。
  2. プロジェクトの拡大: 資金を活用して新しいプロジェクトやサービスを開始したり、既存の活動を拡充できる。
  3. 認知度の向上: 寄附を受けることで、団体や活動が広く知られるようになり、さらなる支援や注目を集める可能性が高まる。
  4. 運営の安定化: 定期的な寄附により、安定した資金源が確保できるため、長期的な運営がしやすくなる。
  5. コミュニティの支援: 地域や特定のコミュニティへの支援が可能となり、その地域社会に対する影響力が増す。
  6. イノベーションの推進: 寄附によって得られた資金を新しい技術や手法の導入に使うことで、革新的な解決策やサービスが提供できる。
  7. パートナーシップの機会: 寄附者との関係を築くことで、将来的な協力やネットワーキングの機会が増える。

寄附する側のメリット

  1. 税制優遇: 寄附金が税控除の対象となることで、税負担が軽減される可能性がある。
  2. 社会貢献: 社会的な問題に対して直接的に貢献し、社会の改善や支援活動に参加することができる。
  3. ブランドイメージの向上: 企業や個人が寄附を行うことで、社会的な評価やブランドの信頼性を高めることができる。
  4. 個人的な満足感: 他者や社会に対して良い影響を与えることで、達成感や精神的な満足感を得ることができる。
  5. コミュニティへの貢献: 寄附先が地域社会や特定のコミュニティに貢献している場合、その地域に対する貢献が実感できる。
  6. ネットワーキングの機会: 寄附を通じて、同じ価値観や目標を持つ人々や団体との関係を築く機会が得られる。
  7. 企業のCSR活動の一環: 企業の場合、寄附は企業の社会的責任(CSR)の一環として評価され、企業の社会的貢献度を示すことができる。

 これら双方にメリットがあることからもわかるように、寄附活動は寄附される側と寄附する側の両者にとって価値のある関係を構築し、社会全体に良い影響をもたらすことができる機会となります。

どちらかが、どちらかを低く見たり高く見たりしているうちは、対等な関係性を築くことは不可能です。
寄附される側・する側が共通の目的・目標をもって一緒に出来ることをしていく関係が望ましいと考えているため、想いを同じくする方からのご寄付を受け付けていきます。

引き続き、子ども食堂ハラクッチーナに集まる子どもたちのことを一緒に考えていただけますよう宜しくお願いします。

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