令和6年度ハラクッチーナ活動まとめ
活動回数・参加人数
会 場 | 富久山公民館 おひさま館 | 定 員 | 20人 | 令和6年度 開催回数 | 子ども食堂 48回 フードパントリー 25回 |
開催日 | 毎週水曜日 毎月第3土曜日 | ||||
時 間 | 18:00-19:00 13:30-15:30 | 令和6年度 利用者数 | 子ども 795人 大 人 60人 | ||
料 金 | 子ども0円、大人300円 |
今年度の活動振返り



子ども食堂事業+フードパントリー事業+農園事業などで、855人のみなさまと関わりを持つことが出来ました。また多くの団体や企業の皆様にご理解ご協力をいただくことができてとても感謝しています。更に当団体では利用対象者を限定せずの開催をしておりましたが、今回は、フードパントリー事業に力を入れたことで生活困窮家庭の発見に繋がりました。
専門性を活かし、ソーシャルインクルージョンの観点から子どもに限らず、あらゆる困難(生活困窮・機能不全家族)な状況の方に寄り添う姿勢を崩さずに支援を続けていきます。
活動の様子
代表・副代表・調理師の3人で役割分担をしながら運営しています。
土曜日の子ども食堂開催までは、子どもたちの声を元に調理師がメニューを決めて、事前調整や買い物などの準備を副代表が行います。13:30から始めて15:30まで子どもたちとお弁当作りをして持ち帰ってもらいます。子どもたちは出来上がったお弁当を手に満足そうに写真を撮りますが、このお顔がなんとも言えず可愛らしいです。
水曜日は会食形式で、毎度20名前後の子どもたちがワイワイやっていましたが、9月からはフードパントリーのみ実施しており、この取り組みについて、10月9日に 福島放送 超県民参加型TV「シェア」より取材を受け【子育て世帯が直面する課題 福島2区 候補者の考えは?】テレビ放映されました。
食事以外の取り組み
- 体験活動
放課後等デイサービスの子どもたちとの交流を図りました。夏にハンバーガー作り、冬に餅つき大会を開催し、各回70人を超えるのイベントとなりました。この活動を作文にした子もいました。 - 農園事業
郡山南ロータリークラブ様から農機具のご寄付をいただき、地域の複数の企業と連携しながら進めることが出来ました。親子参加したお父様が子どもと一緒に作業をした時の笑顔が印象的でした。 - フードパントリー
9月~3月までの半年間で、25回開催、450人に食材を配布しています。生活困窮家庭の発見や相談・支援・行政と連携するに至りました。 - 生理用品の配布
10代の生活困窮者に生理用品の無い現状をお伺いして、生理用品をお渡しすることが出来ました。 - 生活困窮家庭からの相談
ご事情をお伺いする相談時間を取り、専門機関に繋げることができました。また話すことで気持ちが軽くなった等の言葉もあり継続的支援を実施しています。
子ども食堂の存在意義
子ども食堂は、社会的なニーズに応えるために設立された施設であり、重要な存在意義があります。
子ども食堂ハラクッチーナでは、第一義的な目的を貧困対策とはしておらず、第一義的目的を「子どもの居場所づくり」第二義的目的を「地域の交流」としておりますが、やはり第三義的目的には「子どもの貧困対策」を入れて、どんな人でも条件を付けずに幅広く受け入れるけれど、そこにもし困っている人がいれば専門機関に繋ぐなどしています。
そうした視点から子ども食堂を見ると以下のような意義があると考えています。
- 栄養不足や食料不安の解消
子ども食堂は、経済的に不安定な家庭や貧困層の子どもたちに栄養のある食事を提供することで、栄養不足や食料不安を解消します。健康的な食事を提供することで、子どもたちの成長や発達を支援し、学習や健康の改善に貢献します。 - 社会的包摂と共感
子ども食堂は、経済的な困難や家庭環境の問題によって社会から排除されがちな子どもたちに、社会的な包摂感を提供します。共に食事をすることで、子どもたちは他の人々とのつながりを感じ、孤立感を軽減することができます。また、地域社会の共感と支援の表現として、子ども食堂は重要な役割を果たします。 - 学習支援と成長の促進
子ども食堂は、食事だけでなく、学習や成長の支援も行います。多くの子ども食堂では、食後に学習支援や遊び場を提供し、子どもたちの学習意欲や社会性の向上を促進します。また、子ども食堂は地域の教育機関や保護者と連携し、子どもたちの学習状況や健康状態を把握し、適切な支援を提供します。 - 貧困の連鎖を断ち切る
子ども食堂は、貧困の連鎖を断ち切るための一助となります。十分な栄養を受け取り、健康的な環境で成長することで、子どもたちが将来にわたって健康で活力のある生活を送るための基盤が整います。また、社会的包摂と支援の提供により、子どもたちがポジティブな方向に進む可能性が高まります。
子ども食堂は、社会的な格差や貧困に対する一助として、子どもたちの健康や幸福を支援し、地域社会の結束を促進する重要な役割があります。
具体的な相談・支援活動と開催スタイル
ハラクッチーナでは、これまでにさまざまな相談を受け、支援を行ってきました。
例えば、「家庭不和に悩む母親からの相談」「機能不全家族への食事支援と相談対応」「貧困に苦しむ母子家庭の母親からの相談」などが寄せられています。
私たちは、専門機関や学校と連携を図りながら、継続的に見守り、必要な支援につなげる活動を行っています。
また、状況に応じて柔軟に開催スタイルを変えてきました。
コロナ禍では、お弁当を作って持ち帰るスタイルを採用し、感染リスクを抑えながら支援を継続。
コロナが落ち着いてからは、皆で食事をとるスタイルに戻し、地域の交流を深めました。
さらに現在では、フードパントリー(食材無料配布)事業を実施することで、より深刻な問題を抱えるご家庭にも支援を届けられるようになりました。
社会的意義についてまとめ
ハラクッチーナの社会的意義については以下にもまとめています。
活動の様子












































































































































利用者の声(一部)
「子どものことだけでなく家族のことまでも非常に細かくお気遣いいただいて、大変に温かい気持ちになります。」「日持ちするものや調味料、日用品など本当に助かります。」「子どもに貴重な体験をありがとうございます。」「楽しかった!!もっといっぱい話したかった!」「子どもが元氣になって帰ってきます。」「ボランティアさせてもらえたらと思います。」